慢性疾患対策のための基礎知識

慢性疾患とは、緩やかに発症し、長期にわたって治療が必要になる病気の総称です。
糖尿病や高血圧症などが、これにあたります。
糖尿病になると、インスリンがうまく働かなくなり、血液中に糖があふれてくることで血糖値が上昇します。
糖尿病を治療せず放置すると、血管がもろくなり、様々な合併症を引き起こす可能性も出てきます。
高血圧症とは、慢性的に血圧が高い状態が続く病気です。
高血圧の状態が続くと、血管に強い圧力がかかり続けることになりますので、次第に動脈硬化などの状態へと進行していきます。
さらに症状が進むと、あらゆる合併症の原因にも繋がります。
糖尿病・高血圧症共に、合併症とは脳梗塞や心筋梗塞、腎障害など重大な病気である場合が多いことが特徴です。

慢性疾患は、中年期以降の年齢で発症することが多く、一度発症したら一生涯治療を続ける必要があります。
自覚症状があまり無いため、健康診断などで指摘されて初めて気付くというケースも珍しくはありません。
そのため、定期的に健康診断を受けて、早めに自分の状態を知ることが大切になります。
慢性疾患の対策として最も有効なものは、生活習慣の改善であると言われています。
食生活を見直し、カロリーや塩分を減らすなどの工夫が大切です。
運動を取り入れることも、効果があります。
無理のかからない範囲で、それぞれに適した運動量から始めることが重要です。
発症した後の治療としてだけではなく、予防の意味でも、生活習慣を見直すことは大切です。